航空大学校 二次試験完全ガイド|身体検査A・心理適性・身体検査B(脳波)の項目と基準

 
目次(11項目)

航空大学校の第二次試験は身体検査です。一次試験(学力)に合格した人だけが受けられ、例年およそ半数がここで不合格になります。このページでは、公式に決まっていることと分かっていないことを分けて整理します(2026年10月6日に確認)。

医学的な合否はこのページでは判断できません。持病や既往歴がある人は、航空身体検査の指定医や航空大学校に相談してください。

二次試験の全体像(R9年度)

項目内容
対象第一次試験の合格者
身体検査A(心理適性検査を含む)2026年9月12日(土)〜9月23日(水)のうち指定日
身体検査B(脳波検査)2026年12月5日(土)〜12月7日(月)のうち指定日
合格発表2026年12月25日(金)10時(ホームページに受験番号を掲示し、合格者にはメールで通知)
会場募集要項では「別途、航空大学校ホームページに掲載」。例年は東京(羽田)で実施
当日持参するもの本人確認書類と、印刷した第一次試験合格通知書

身体検査Bの対象者は、身体検査Aに適合した人の中から選ばれます。対象者には検査日の1週間前までにメールで通知され、ホームページにも受験番号が掲示されます。

合格の基準:第1種航空身体検査基準

募集要項によると、二次試験は第1種航空身体検査基準(航空法施行規則 第61条の2・別表第四)を踏まえて行われ、身体検査の結果と第一次試験の結果を総合的に勘案して判定されます。

さらに航空大学校の入試では、国土交通大臣の判定が必要な場合は「基準を満たさない」として扱われます。通常の航空身体検査なら大臣判定で認められる可能性があるケースでも、入試では不適合になるということです。

身体検査Aの14項目

身体検査Aの項目は次の14です。

  1. 一般 2. 呼吸器系 3. 循環器系及び脈管系 4. 消化器系(口腔及び歯牙を除く) 5. 血液及び造血器系 6. 腎臓、泌尿器系及び生殖器系 7. 運動器系 8. 精神及び神経系(脳波を除く) 9. 眼 10. 視機能 11. 耳鼻咽喉 12. 聴力 13. 口腔及び歯牙 14. 総合

身体検査Aには心理適性検査も含まれます。心理適性検査の内容は募集要項に書かれていません。

数値で決まっている主な基準(第1種)

多くの項目は「航空業務に支障を来すおそれのある〇〇がないこと」という書き方で、数値の線引きは法令の本文にはありません。数値で決まっている主なものは次のとおりです。

項目第1種の基準(航空法施行規則 別表第四)
遠見視力各眼が裸眼で0.7以上、かつ両眼で1.0以上。または、各レンズの屈折度が±8ジオプトリーを超えない常用眼鏡で、各眼0.7以上・両眼1.0以上に矯正できること(眼鏡を使う場合は、常用眼鏡の使用と予備眼鏡の携帯が条件)
近見視力各眼が80cmの距離で近見視力表(30cm用)の0.2以上、30〜50cmの任意の距離で0.5以上を判読できること(裸眼または自分の矯正眼鏡)
聴力暗騒音50dB(A)未満の部屋で、各耳について500・1,000・2,000Hzで35dBを超える聴力低下がなく、3,000Hzで50dBを超える聴力低下がないこと
血圧収縮期血圧160mmHg未満、拡張期血圧95mmHg未満で、自覚症状を伴う起立性低血圧がないこと

このほか、色覚・視野・両眼視機能・眼球運動の異常、緑内障、自然気胸またはその既往歴、てんかんまたはその既往歴、意識障害やけいれん発作の既往歴、平衡機能障害、耳管機能障害、吃音・言語障害などが、基準の中で個別に挙げられています。

法令の表記は2026年7月1日施行の改正後のものを確認しています。基準は改正されることがあるため、最新の条文はe-Gov法令検索(航空法施行規則)で確認してください。

身体検査B(脳波検査)

身体検査Bの項目は「精神及び神経系(脳波)」の1つです。

  • 過去の入試で脳波検査に不合格になった人は、再受験できません(入試では国土交通大臣の判定が必要な場合に該当するため)。
  • 身体検査Aを受けたものの、身体検査Bの対象にならなかった人は再受験できます。

屈折矯正手術(LASIKなど)を受けたことがある人

LASIK・RK・PRKの既往がある人は、次の手続きが必要です。

  1. 出願時:入学願書に手術歴を記入する
  2. 一次試験に合格したら:眼科専門医が作成した診断書を提出する

診断書は術後6か月以降のもので、次の6点について数値やグラフを用いた具体的な所見と評価が必要です。

  • 手術記録を含む臨床経過
  • 視機能の安定
  • 視力の日内変動(同じ日の朝・昼・晩の3回以上の測定結果)
  • コントラスト感度(明所・暗所)
  • グレアテスト
  • 角膜形状解析

R9年度は、診断書の作成時期が2026年7月31日(一次合格発表日)以降、提出期限が2026年9月18日(金)消印有効でした。検査日の予約が取りにくい場合もあるため、該当する人は一次試験の前から眼科に相談しておくと安心です。

二次試験の合格率

航空大学校の「学校案内2027」に掲載されている過去5年の数字です。

入学年度二次受験者二次合格者合格率
R429615652.7%
R529115954.6%
R629616455.4%
R730016454.7%
R829316054.6%

二次試験の合格率は毎年およそ53〜55%です。一次試験を突破しても、およそ2人に1人はここで不合格になります。合格率は公式の数字から当サイトで計算しました。各段階の数字は航空大学校の倍率にまとめています。

公式に分かっていないこと

次の点は募集要項や公式資料に書かれていません。体験談やネットの情報を見るときは、公式情報ではないことに注意してください。

  • 心理適性検査の具体的な内容
  • 身体検査Aの「S・A・B」などの評価段階と、身体検査Bに進む人の選び方の詳細
  • 当日の具体的なスケジュール・所要時間・服装の指定(案内メールや当日の指示に従ってください)
  • 一次試験の成績がどの程度判定に影響するか(「総合的に勘案」とだけ書かれています)

受験生の経験談は、Communityの公式スレッド「身体検査A(心理適性検査を含む)」「身体検査B(脳波検査)」で共有できます。

今からできる準備

  • 持病・既往歴・服薬がある人は早めに確認する:基準に関係しそうなものがあれば、航空身体検査の指定医に相談しておく
  • 視力:眼鏡を使う場合は度数(±8ジオプトリー以内か)を確認しておく
  • LASIK既往者:診断書の検査項目と提出期限を確認する
  • 生活リズム:睡眠不足や体調不良は血圧などにも影響します。検査前は無理をしない

出典

航空大学校公式「令和9年度 学生募集要項」PDF →

e-Gov法令検索「航空法施行規則」(別表第四) →

航空大学校公式「学校案内2027」PDF →

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